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隣の屋根

夕まぐれ、たれこめて珈琲のにほひに噎び、
古ぼけし阿蘭陀自鳴鐘(おらんだとけい)取りおろし拭きつつあれば
黄に光るザボンの実ぽっかりと夕日に浮かび、
黒猫はひそやかにそのかげをゆく……
あたたかき足跡のつづきゆく瓦の塵よ。
風重きかの屋根に香(にほひ)濃き艸こそなけれ。
かげりゆく日のあゆみたまゆらに明ると見つつ、
過ぎし日のやるせなき思ひ出はまたかげりゆく。

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解説

どうもわからない詩です。まず、状況がわかりづらいです。

自分ちの窓から隣の屋根を見ているようですが、「ザボンの実」が屋根の上に影を落とすくらいだから、隣の家は一階建てなんでしょうか?それを自宅の二階部分から見ている?そしてその屋根の上を黒猫が歩いていると。

もっともわからないのは、「にほひ濃き艸(草)こそなけれ」の部分です。

「屋根の上にはニオイの濃い草はない」と強調しとるのですが、なぜわざわざ「無い」ものを強調するのか?

そもそも普通は屋根の上に草は無いような気がするんですが…。屋根の上にプランタンを置いて栽培する習慣でもあったんでしょうか。

主題はラストの二行に集約されてると思います。一日が終わる、そして今日あったいろいろな出来事は忘れられていく、同じように若き日の思い出も消えてゆくのだ…と。

ただ、それがなぜ「屋根」や「黒猫」のイメージと関わってくるのか?ようわかりませんでした。

録音はRolandのR09で外部マイクを使わず、直録りです。それなりのコンデンサーマイクで録音したものに比べるとさすがに音が軽いですが、まあ、十分じゃないでしょうか。