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ペチカ

雪のふる夜はたのしいペチカ。
ペチカ燃えろよ。お話しましょ。
むかしむかしよ。
燃えろよ、ペチカ。

雪のふる夜はたのしいペチカ。
ペチカ燃えろよ。おもては寒い。
栗や栗やと
呼びます。ペチカ。

雪のふる夜はたのしいペチカ。
ペチカ燃えろよ。じき春来ます。
いまに楊も
萌えましょ。ペチカ。

雪のふる夜はたのしいペチカ。
ペチカ燃えろよ。誰だか来ます。
お客さまでしょ。
うれしいペチカ。

雪のふる夜はたのしいペチカ。
ペチカ燃えろよ。お話しましょ。
火の粉パチパチ、
はねろよペチカ。

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解説

童謡集『子供の村』に収録、「待ちぼうけ」と共に山田耕筰の作曲で満州の日本人児童向け教科書『満州唱歌集』(1924)に掲載されました。

「ペチカ」はレンガなどで作られたロシア式暖炉のこと。そのペチカを擬人化して童話めいた世界を描き出しています。

満州にはロシア人が多く、ペチカのようなロシア的風物はよく見られるものでした。満州に入植した日本人にとってもなじみ深いものでした。

南満州鉄道(満鉄)の関連団体、南満州教育会の依頼で、「満州情緒を取り入れた歌曲を日本人児童に与えたい」ということで白秋に依頼されたものです。

「栗や栗や」は名物の焼き栗を売る声。さりげなく満州情緒を入れてて、にくい演出です。

山田耕筰によって詩がつけられました。「この道」「待ちぼうけ」「からたちの花」などと 共に、北原白秋・山田耕筰コンビの生んだ名作といえるでしょう。山田耕筰の自筆曲譜には「ペティカ」と表記されていました。