トップ > 童謡 > かやの木山の

かやの木山の

かやの木山の
かやの実は
いつかこぼれて
ひろわれて
 
山家のお婆さは
いろり端
粗朶たき 柴たき
燈つけ
 
かやの実 かやの実
それ 爆ぜた
今夜も雨だろ
もう寝よよ
 
お猿が啼くだで
早よお眠よ

すべての朗読音声を無料でお聴きいただけます。学校教科書付属CD・スマートフォン用アプリ等で採用されているプロの朗読です。なつかしくて新しい、情感あふれる白秋の詩の世界を、朗読によりいっそう豊かに味わえます。メールアドレスを入力して、「朗読をきく」を押してください。すぐに専用ページにアクセスできるurlをメールでお届けします。

携帯電話には届きません。パソコンのメールアドレスを入力してください。



メールマガジンの読者サービスとして無料公開するものです。後日メールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」をお送りさせていただきます。すべて無料です。不要な場合、いつでも配信停止できます。当無料ファイル送付とメルマガ配信以外にメールアドレスを使うことはありません。第三者に開示することはありません。

解説

童謡集「花咲爺さん」収録。初出は大正11(1922)年10月号「童話」。 「砂山」や「からたちの花」と並び、これも山田耕筰による曲があります。

「山家」は山里の家。「粗朶」は柴と同義。おばあさんが囲炉裏で薪を燃やしているのです。

北原白秋が一時寄宿していた小田原の伝肇寺(でんちょうじ)には、 大きなかやの木があり、それから着想を得たということです。

北原白秋は大正7年、34歳の頃、小田原の伝肇寺(でんじょうじ)の境内に「木菟(みみづく)の家」という庵を建てて暮らしはじめました。

「伝肇寺のかやの木に毎年夏の半ばになるとかやの実が生る。実に 神秘ではないか。当然の不思議ではないか。この心境、かやの実を通じ、 自分をひっくるめた大自然の不易の生命、愛、あわれというものを感じなければならない」 「芸術の円光」(「緑の触覚」収録)
白秋の小田原時代(大正7~15)には「この道」「あわて床屋」「栗鼠、栗鼠、小栗鼠」など 多くの童謡が創り出されました。

関連…「かやの実