トップ > 思ひ出 > 午後

午後

わが友よけふもまた骨牌(トランプ)の遊びにや耽らまし、
かの転(まろ)がされし酒桶のなかに入りて、
風味よき日光を浴び、
絶えず白きザボンの花のちるをながめ、
肌さはりよきかの酒の木香のなかに日くるるまで、
わが友よ、
けふもまた舶来のリイダアをわれらひらき、
珍らしき節つけて『鵞鳥はガツグガツグ』とぞ、
 そぞろにも読み入りてまし。

すべての朗読音声を無料でお聴きいただけます。学校教科書付属CD・スマートフォン用アプリ等で採用されているプロの朗読です。なつかしくて新しい、情感あふれる白秋の詩の世界を、朗読によりいっそう豊かに味わえます。メールアドレスを入力して、「朗読をきく」を押してください。すぐに専用ページにアクセスできるurlをメールでお届けします。

携帯電話には届きません。パソコンのメールアドレスを入力してください。



メールマガジンの読者サービスとして無料公開するものです。後日メールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」をお送りさせていただきます。すべて無料です。不要な場合、いつでも配信停止できます。当無料ファイル送付とメルマガ配信以外にメールアドレスを使うことはありません。第三者に開示することはありません。

解説

北原白秋の家は柳川で酒造行を営んでいました。子供時代の白秋は こんな感じで友達と酒蔵の中で遊んだのでしょう。「アラビアンナイト物語」「酒の精」も子供時代の酒蔵の思い出を反映した詩です。