北原白秋『露台(バルコン)』朗読mp3
やはらかに浴(ゆあ)みする女子(おみなご)のにほひのごとく、
暮れてゆく、ほの白き露台(バルコン)のなつかしきかな。
黄昏のとりあつめたる薄明
北原白秋『片恋』朗読mp3
あかしやの金と赤とがちるぞえな。
かはたれの秋の光にちるぞえな。
片恋の薄着のねるのわがうれひ
「曳舟」の水のほとりをゆくころを。
やはらかな君が吐息のちるぞえな。
北原白秋『瞰望(かんぼう)』朗読mp3
わが瞰望は
ありとあらゆる悲愁の外に立ちて、
東京の午後四時過ぎの日光と色と音とを怖れたり。
七月の白き真昼、
空気の汚穢うち見るからにあさましく、
北原白秋『あそびめ』朗読mp3
たはれをのかずのまにまに
じだらくにみをもちくづし、
おしろいのあをきひたひに
ねそべりてひるもさけのみ、
北原白秋『おかる勘平』朗読mp3
おかるは泣いている。
長い薄明のなかでびろうど葵の顫えているように、
やわらかなふらんねるの手ざわりのように、
きんぽうげ色の草生から昼の光が消えかかるように、
ふわふわと飛んでゆくたんぽぽの穂のように。
|北原白秋 朗読|
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