楡のかげ

楡の木のかげ、
いい芝生、
鐘は梢に吊ってある。

農科大学、
ひるやすみ、
みんな寝ている、涼しそう。

ここは札幌、
いまは夏、
風にちょうちょうも光ってる。

お時間、お時間、
さあ起きた、
カララン、ランラン、鐘が鳴る。

解説

この道」と同じく、大正14年(1925)樺太の帰路の北海道旅行で見た光景がもとになっています。

童謡集「月と胡桃」に収録。初出「赤い鳥」大正15(1926)7月号。

白秋は樺太から稚内に降り立ち旭川・札幌・函館を歴訪、帰路には「奥のほそみち」で有名な宮城県の松島に立ち寄っています。

札幌農科大学は現在の北海道大学。「少年よ大志を抱け“Boys be ambitious !”」のウィリアム・スミス・クラーク博士は 初代の教頭です。

白秋が北海道旅行をした大正14年には、すでに北海道帝国大学の 農学部に編入されていました。明治のおもかげを出すために敢えて「農科大学」と 言ったのでしょうか。

「鐘」は有名な「札幌の時計台」、もとは札幌農学校の演武場でした。

童謡

朗読・解説:左大臣光永

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