むかし噺

山へとゆくのはお爺さん、
川へと下るはお婆さん。

山では柴刈る鉈の音、
川では桃呼ぶ小手まねき。

むかしのむかしはなつかしい、
いつでも青空、日和鳥。

ねんねのお里はなつかしい、
いつでも夕焼、藪雀。

山へとゆくのはお爺さん、
川へと下るはお婆さん。

解説

童謡集「花咲か爺さん」収録。初出「サンデー毎日」大正11年(1922)10月。成田為三、山田耕筰の曲があります。

昔話の「桃太郎」が土台ですが、桃太郎は登場せず、「昔話的なのんびりした空気」が主題になってます。だからのんびり朗読しました。

物臭太郎」「花咲か爺さん」など北原白秋の昔話を題材とした一連の作品を見ると、あまり物語性には興味ないようで、雰囲気重視です。

よむ・きく 昔話」←ここで昔話をバンバン朗読していきますので、よろしく。

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朗読・解説:左大臣光永