雀のお宿

笹薮、小藪、小藪のなかで、
ちゅうちゅうぱたぱた、雀の機織。
彼方(あちら)でとんとん、
此方(こちら)でとんとん、
やれやれ、いそがし、日がかげる。
ちゅうちゅうぱたぱた、ちゅうぱたり。

雀、雀、雀の子らは、
ちゅうちゅうぱたぱた、その梭(おさ)ひろい。
上へ行ったり、
下へ行ったり、
やれやれ、いそがし、日がつまる。
ちゅうちゅうぱたぱた、ちゅうぱたり。

青縞、茶縞、茶縞のおべべ、
ちゅうちゅうぱたぱた、何反織れたか。
朝から一反、
昼から一反、
やれやれいそがし、日が暮れる。
ちゅうちゅうぱたぱた、ちゅうぱたり。

解説

昔話の「舌切り雀」に基づく童謡です。童謡集「とんぼの眼玉」収録。弘田龍太郎、成田為三の曲があります。

「舌切り雀」の物語は一切語らず、おじいさんが持ち帰った「小さいつづら」の中に入れるお土産用の反物を織ってる雀たちの姿をほのぼのと描きます。

物臭太郎」「安寿と厨子王」などと同じく、昔話全体を描くのでなく、一部を取り出して膨らませる手法です。

もうちょっと雀の可愛さが出ればよかったと思います。

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朗読・解説:左大臣光永