言問

岩が根に言問はむ、
いにしへもかかりしやと。
苔水のしみいづる
かそけさ、このしたたり。

草に木に言問はむ、 いにしへもかかりしやと。
おのづから染みいづる
わびしさ、このあかるさ。

小さき日に言問はむ、
いにしへもかかりしやと。
かがやきの空わたる
わりなさ、このはるけさ。

神神に言問はむ、
いにしへもかかりしやと。
はればれとひびき合ふ
松かぜ、このさわさわ。

解説

自然の豊かさに、深く感動しているのです。それで「太古からこうだったんですか」と、尋ねてみると。 サワヤカな感じが出るよう朗読しました。

次の詩「白鷺

朗読・解説:左大臣光永