青いソフトにふる雪は 過ぎしその手か、ささやきか、 酒か、薄荷か、いつのまに 消ゆる涙か、なつかしや。
「ソフト」は当時流行したソフト帽のことです。ソフト帽の上に降る 雪のささやかな感触に、かつての恋人?の 優しい手触り、ささやき声などを想像しているのです。
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