落葉松
薄らあかりにあかあかと
踊るその子はただひとり。
薄らあかりに涙して
消ゆるその子もただひとり。
薄らあかりに、おもいでに、
踊るそのひと、そのひとり。
身売りが当たり前だった時代には、こんな初恋の形もあったのかもしれません。
島崎藤村の「初恋」とはだいぶ状況が違います。
芸者として売られた女の子がイヤイヤ踊らされているのでしょうか。
それを何もできずに遠くから見て恋焦がれている。
あの子はどっかの
エロオヤジの慰みものになったんだろうなぁ。切ない初恋の思い出です。
朗読・解説:左大臣光永