ここ過ぎて曲節(メロデア)の悩みのむれに、 ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、 ここ過ぎて神経のにがき魔酔に。
「邪宗門」は北原白秋24歳の時の作。その冒頭に掲げられた文言です。ダンテの「神曲」の「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」が 意識されてます。 意気揚々とて詩人として歩みだしたその意気込み、若さが 溢れてます。
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